八幡様は鳩、春日様は鹿、熊野様は鴉、当社は猿、共に神様の御使として古くから大切にされてきました。 当社では此の神猿を「マサル」といって神威によって魔が去る悪魔が退散するとか、「勝る」何よりも美しいものを内蔵した正義の象徴として伝えられてきました。
その内でも「見ざる」「言わざる」「聞かざる」の教えは日吉山王神道の基礎となる教えであります。 悪いものは見えない。悪いことは言わない、悪いことは聞かないと言うことは良いものを見、良いことを聞き、良いことを言って良いことを実行すると言う教えで千年以上経過した今日でも少しも変わらない教えであると共にその内には、永遠の真理が秘められています。